どうもディズニー大好き主婦の(@ririan)です。
東京ディズニーシーに訪れた際、特にメディテレーニアンハーバーで「S.E.A.」と刻まれた紋章を目にしたけれど、一体「S.E.A.」って何だろう?と、思われた方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は謎の団体、S.E.A.っていったい何なのか、創設メンバーなど、深く掘り下げていきます。
S.E.A.は、東京ディズニーシーはもとより、世界のディズニーパークのストーリーテリングに欠かせない組織のため、知っておいて損はないですよ!
ディズニー「S.E.A.」とは
S.E.A.とは、「Society of Explorers and Adventurers」の略で世界各国の探検家や冒険家、名高い船乗りや科学者、技術者、芸術家が集まる架空の学会です。
世界中のディズニーパークに関連するこの学会の本拠地はフォートレス・エクスプロレーションで、「1538年8月12日」に設立されました。
1538年というとちょうど16世紀あたりで、良くも悪くもヨーロッパ人たちが新航路や新大陸の発見、世界各地との貿易を盛んに行った時代ですね。
メンバーは主に創設期と再興期で分かれており、彼らは自身の得意分野である知識を各国を旅することで深め、その情報を共有し合い世界中に広める活動を熱心に行っています。
フォートレス・エクスプロレーションでは、そんな研究熱心の学会メンバーの知識や成果を見ることができますよ。
S.E.Aの本拠地 フォートレス・エクスプロレーション
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S.E.A.の活動理念
そんな錚々たるメンバーが入会するS.E.A.は、「冒険」・「ロマンス」・「発見」・「発明」の4つのモットーを指針とし、活動に励んでいます。
ちなみに、彼らが大切にする4つのモットーは「S.E.A.の紋章」でしっかり確認することができるんですよ。
紋章はSのマークを中心に4つの絵が描かれていますが、右上はガリオン船(冒険)、左上は天球儀(ロマンス)、右下は羅針盤(発見)、左下は絵筆や彫刻道具(発明)を表しています。
S.E.A.とザンビーニ一族の繋がり
そんな錚々たるメンバーが入会するS.E.A.がフォートレス・エクスプロレーションで活動するうえで、ザンビーニ一族が欠かせない存在だったことをご存知でしょうか。
ザンビーニー一族は、S.E.A.の活動や業績に誇りをもっており、彼らの活動を応援するために持っていたメディテレーニアンハーバーの土地にレストランやワイナリー、宿泊施設(ミラコスタ)を建設したりしてもてなしました。
S.E.A.のメンバーは一族が運営する宿泊施設で旅の疲れを癒やしたり、美味しいワインや食事を堪能したりしながら研究に励んでいたのです。
ちなみにS.E.A.初の女性会員カメリア・ファルコの父と母が建てた「ソアリン・ファンタスティック・フライト・ミュージアム」は、ザンビーニ一族の土地を購入して建てられたものになります。
彼女が他界した後は、S.E.A.に寄贈されました。
このようにS.E.A.が旅の中で得た知識を共有したり、世界中に広めることができたのはメディテレーニアンハーバーの大地主「ザンビーニ一族」の後援があったからにほかなりません。
ザンビーニ一族とザンビーニ・ブラザーズの詳しい解説
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S.E.A.創設期のメンバー12人
ここではS.E.A.創設期のメンバー12人をご紹介していきます。
S.E.A.の元祖メンバーは歴史に名を残す偉人ばかりですが、活躍した時代は異なります。
ちなみにS.E.A.創設期のメンバーは、S.E.A.の活動本拠点であるフォートレス・エクスプロレーションの「エクスプローラーズ・ホール」に飾られた肖像画で見ることができるんです。
肖像画だけでなく、創設期メンバーの功績も描かれていますので合わせてチェックすると面白いですよ。
マゼラン、レオナルド、ドレーク
まず最初にご紹介するS.E.A.創設期メンバーは、誰もが知っている超有名人「フェルディナンド・マゼラン」、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」、「フランシス・ドレーク」です。
フェルディナンド・マゼランは、ポルトガル生まれの探検家で世界で初めて世界一周の航海を指揮した偉人として知られています。
彼の世界一周の功績は、東京ディズニーシーにあるレストラン「マゼランズ」で垣間見ることができますよ。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、イタリアのルネサンス期を代表する万能人です。
彼は興味の範囲は広く深く、画家としてだけでなく科学者や解剖学、美術解剖学など様々な分野で才能を開花させます。
特に美術解剖学を活かした彼が描いた絵画は高く評価され、「モナリザ」や「最後の晩餐」はルネサンス期の芸術作品の象徴とされています。
フォートレス・エクスプロレーションでも彼の功績を垣間みることができ、さらにはレオナルド自身が謎解きをゲストに解いてもらうプログラムも開催中。
フランシス・ドレークは、イギリスの海軍提督、航海者、探検家としてイギリスの海洋史において非常に重要な役割を担いました。
マゼランに続く、史上2回目の地球一周航海を達成。
イングランド人として地球一周航海を成功させた功績により、自国からは英雄として称えられる一方で、多くの船や植民地を襲撃されたスペイン人からは悪魔の化身「ドラゴン」として恐れられていました。
コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマ、ブラーエ
続いてご紹介するお三方は、「クリストファー・コロンブス」、「ヴァスコ・ダ・ガマ」、「ティコ・ブラーエ」です。
この3人もS.E.A.創設期メンバー。
クリストファー・コロンブスは、イタリアのジェノヴァ出身の探検家でスペインの支援を受けてインドを目指していましたが、西洋人として初めて新大陸(アメリカ大陸)を発見したことで有名です。
新大陸への航路を開いただけでなく、その後のヨーロッパとアメリカ大陸の植民地化と貿易に大きな影響を与えました。
彼の航海は、世界史における重大な転換点として称賛される一方で、先住民に対する不適切な行為に対しては批判されており、評価は複雑です。
ヴァスコ・ダ・ガマは、ポルトガルの探検家であり、ヨーロッパからインドへの航路を最初に開拓した西洋人です。
彼がインドへの航路を開拓したことにより、アジア間との貿易に成功し香辛料などの貴重な品が運ばれポルトガルは非常に豊かになりました。
ティコ・ブラーエは、デンマークの有力な貴族の子として育てられた天文学者です。
正確な天体観測によって天文学の発展に大きく貢献しました。
自身で設計した精密な天体観測機器を使って、星や惑星を非常に正確に観測しました。
彼の観測精度は誤差はわずかと当時としては驚異的で、後の天文学に大きな影響を与えました。
レイフ、マルコ・ポーロ、エンリケ航海王子
続いて紹介するお三方も歴史に名を残す有名人「レイフ・エリクソン」、「マルコ・ポーロ」、「エンリケ航海王子」。
特にこの3人は後の大航海時代に影響を与えた人物といっても過言ではありません。
レイフ・エリクソンは、ノルウェー系アイスランド人の探検家でクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見する500年も前に到達した人物です。
彼は発見した土地を「ヴィンランド」と名付け、そこに一時的な入植地を設立しました。
そのことによりヨーロッパ人による新世界の発見の先駆者として知られています。
マルコ・ポーロは、イタリアの探検家で父と叔父と共にアジアへの長い旅を行ったことで有名な人物です。
彼らのアジアへの約24年間にも及ぶ旅の経験は「東方見聞録」に記録され、アジアの豊かな文化、技術、経済などをヨーロッパ人に広く伝えました。
マルコ・ポーロの旅は、ヨーロッパ地理学にも影響を与えたとされ後の大航海時代に活躍する人物に刺激を与えたことで有名ですね。
エンリケ航海王子は、ポルトガルの王子で航海探検の支援者です。
彼自身は船酔いが酷かったためにほとんど航海をしませんでしたが、多くの航海探検に資金援助をしたり、新しい航路や土地を発見させたりして航海探検と航海技術の発展に大きな貢献をしました。
彼の尽力によって航海技術が大いに発展したため、後の大航海時代の幕開けを促した人物としても知られています。
イブン・バットゥータ、プトレマイオス、ピュテアス
続いてご紹介するお三方は、後の時代に活躍する探検家、学者に大きな影響を与えた人物です。
イブン・バットゥータは、モロッコの探検家でメッカ巡礼の旅に約30年にわたってイスラム世界の大部分を訪れた人物です。
彼の中世イスラム世界を広範囲に旅した経験は後に「大旅行記」に記録され、中世のイスラム世界の文化、地理、社会などを知るうえでの貴重な資料となりました。
クラウディオス・プトレマイオスは古代ローマ時代のギリシャ人学者で、「アルマゲスト」や「ゲオグラフィア」といった天文学、地理学、数学において重要な著作を残しました人物です。
彼が残した研究と著作は、古代末期から中世にかけての科学の発展に大きな影響を与え、後の時代の科学者たちの天動説や地理学の基礎を築いたとされています。
ピュテアスは、ギリシア植民都市マッシリア出身の探検家、地理学者です。
彼は地中海から遠く北方へ航海し、グレートブリテン島各地を訪れたことで有名ですね。
また、古典文学の中で語られる未知の地「トゥーレ」について最初に記述した人物としても広く知られています。
彼の探検や記録は、未知の領域や知識についての好奇心と探検心をくすぐり、後の探検家や学者に大きな影響をもたらしました。
S.E.A.再興期のメンバー
創設期メンバーが1538年8月12日フォートレス・エクスプロレーションを活動拠点としてから、1800年代後半頃までは特に目立った活動は行われていませんでした。
しかし、1899年に「ヘンリー・ミスティック卿の邸宅」での会合を皮切りに、新S.E.A.として活動が活発化し、現在もその活動は続いています。
以下メンバーが、S.E.A.再興期のメンバーとして世界のディズニーパークのアトラクションなどで登場しています。
・ヘンリー・ミスティック卿(骨董品収集家)
・アルバート(ミステック卿のペット)
・ハリソン・ハイタワー三世(ホテルハイタワーのオーナー)
・バーナバス・T・ブリオン(採掘会社を設立)
・メアリー・オーシャニア船長
・R・ブラウアーヒンメル教授
・J・L・バティリスタ博士
・チャールトン・J・タバレット(画家)
・ジェイソン・チャンドラー(発明家)
・ジョック・リンゼイ(パイロット)
・アルバート・フォールズ博士
・メリウェザー・アダム・プレジャー(冒険家)
・シェフ タンダジ(料理人)
・ルアナ・テシェイラ
・サンゴショー
・ブリュー船長
・コン・チュウノスケ博士
・カメリア・ファルコ(飛行研究者)
まとめ
今回は世界のディズニーパークのストーリーテリングに欠かせない架空の組織、「S.E.A.」について解説していきました。
「S.E.A.」は、東京ディズニーシーにある要塞「フォートレス・エクスプロレーション」を本拠地とし、創設期のメンバーは実在した歴史的に有名な探検家や科学者、芸術家といった錚々たる12名です。
パークを楽しむうえで、S.E.A.について知っているのと知らないのとでは大きく変わってきますよ。
さて、この記事をきっかけにS.E.A.に興味を持たれた方は、ぜひレオナルド・チャレンジを挑戦してみてはいかがでしょうか。
というのもこのミッションにクリアできると、S.E.A.の会員になれてしまうのです・・・。
気になる方は下記記事もチェックしてみてくださいね。
▷レオナルドチャレンジに挑戦してS.E.A.の会員になろう!
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