ヴァレンティーナズ・スウィートの絵画に隠された驚愕の真実

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東京ディズニーシー
りりあん
りりあん

どうもディズニー大好き主婦の(@ririan)です。

東京ディズニーシーには、ルネサンスやバロック、ロココなどの表現様式を用いた西洋絵画のパロディが多く集まっています。

メディテレニアンハーバーの入口付近に佇むお菓子屋さん「ヴァレンティーナズ・スウィート」にも、実は多くの西洋絵画のオマージュがあるんですよ。

しかも、絵画の登場人物をディズニーキャラクターに置き換えて描かれているのです。

今回は、そんなヴァレンティーナズ・スウィートに飾られた西洋絵画のパロディを紹介しながら、その名画の魅力にも迫ります。

ぜひこれを機に、名画を楽しめる美術館としてヴァレンティーナズ・スウィートを楽しんでいただけたら幸いです。

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ヴァレンティーナズ・スウィートにある名画のパロディ

「毎日がヴァレンタインデー!」というコンセプトの店内には、ディズニーの恋人たちを描いた絵画が飾られているのですが、絵画は全て西洋で活躍した有名画家が描いた名画のパロディなのです。

例えば、北方ルネサンスの巨匠、ヤン・ファン・エイク作の「アルノルフィーニ夫妻像」をオマージュした絵画など・・

ディズニーシーで、名画のパロディが鑑賞できるなんてちょっと面白いですよね。ひとつひとつご紹介していきます。

ルーベンスとイザベラ・ブラント(ミッキー・ミニー)

ミッキーとミニーが仲睦まじく描かれたこの絵画は、バロック様式を用いた画家、ピーテル・パウル・ルーベンス作の「ルーベンスとイザベラ・ブラント」が元ネタになっています。

作品名:ルーベンスとイザベラ・ブラント
作者: ピーテル・パウル・ルーベンス
製作年:1609年頃
寸法:178 cm × 136.5 cm (70 in × 53.7 in)
所蔵場所:アルテ・ピナコテーク

本作品は、結婚を記念して結婚直後にルーベンスが自身と妻の姿を描いた肖像画です。

互いに手を添え仲睦まじい2人の後ろには、恋人を象徴する植物としてしられるスイカズラが描かれています。

ミッキーとミニーを描くのにピッタリな作品ですね。

ルーベンス
ルーベンス

バロック期に活躍した宮廷画家
宗教画・肖像画・歴史画など様々なジャンルの依頼を受ける
1577年6月28日 – 1640年5月30日

アルノルフィーニ夫妻像(ドナルド・デイジー)

ドナルドがデイジーの手を取るこの絵画は、北方ルネサンスで活躍した、ヤン・ファン・エイクの代表作「アルノルフィーニ夫妻像」が元ネタになっています。

作品名:アルノルフィーニ夫妻像
作者:ヤン・ファン・エイク
製作年:1434年頃
寸法:82.2 cm × 60 cm (32.4 in × 24 in) パネルサイズは62.5 cm × 62.5 cm
所蔵場所:ナショナル・ギャラリー

本作品は、イタリア人商人ジョヴァンニ・ディ・ニコラ・アルノルフィーニとその妻を描いた肖像画です。作品が描かれた場所は、夫妻の邸宅。

ロウソクが一本灯された照明器具や脱ぎ捨てられたサンダルなどのモチーフから、2人の婚姻契約の場面を記録した絵画と言われています。

ファン・エイク
ファン・エイク

北方ルネサンス期の宮廷画家
宗教画・肖像画・祭壇画など、様々なジャンルの依頼を受ける

主題の背景に仕掛けがあり、遊び心のある絵が多い
1395年以前–1441年7月9日

ぶらんこ(レディ・トランプ)

レディとトランプが描かれたこの絵画は、ロココ様式を用いた画家、ジャン・オノレ・フラゴナールの代表作「ぶらんこ」が元ネタになっています。

作品名:ぶらんこ
作者:ジャン・オノレ・フラゴナール
製作年:1767年頃年頃
寸法: 81 cm × 64.2 cm (32 in × 25.3 in)
所蔵場所:ウォレス・コレクション

本作は、ロココならではの華麗で自由奔放な雰囲気溢れる作品。レースをふんだんに使用したピンクのドレスを身に纏った婦人が、ぶらんこに乗って遊んでいる姿が特徴的です。

実はこの作品、投げたサンダルや帽子、人差し指を口元に当てるキューピットなどのモチーフから、若い婦人と若い男爵の秘密の関係を暗示しています。

状況は違えど、レディとトランプも身分違いの禁断の恋を実らせようとしていたカップルだったので、この2人を登場人物に置き換えてのではないでしょうか。

フラゴナール
フラゴナール

ロココ期の最後を飾った画家
貴族の肖像画や風俗画など、上流階級からの依頼を受ける
1732年4月5日−1806年8月22日

恋の成り行き-逢い引き(シンデレラ・チャーミング)

シンデレラとチャーミング王子が描かれたこの絵画は、ロココ様式を用いた画家、ジャン・オノレ・フラゴナールが「恋の成り行き」をテーマに描いた、4作からなる連作のひとつが元ネタとなっています。

作品名:恋の成り行き-逢い引き
作者:ジャン・オノレ・フラゴナール
製作年:1771-1773年頃
寸法:317.5×243.8cm
所蔵場所:フリック・コレクション

連作の「恋の成り行き」は、テーマのとおり若い男女の恋模様を描いています。

ちなみに本作は、低い身分の出身でありながら、フランス国王ルイ15世の妾になったデュ・バリー夫人からの依頼で描かれたものです。

これは私の考察ですが、依頼主がシンデレラストーリーを歩んだことから、シンデレラとチャーミング王子を登場人物に置き換えて描いたのではないでしょうか。

フラゴナール
フラゴナール

ロココ期の最後を飾った画家
貴族の肖像画や風俗画など、上流階級からの依頼を受ける
1732年4月5日−1806年8月22日

恋の音階(白雪姫・プリンス)

白雪姫とプリンス王子が音楽を楽しんでいる様子が描かれたこの絵画は、ロココ様式を用いた画家、アントワーヌ・ヴァトー作の「恋の音階(愛の賛歌)」が元ネタになっています。

作品名:恋の音階(愛の賛歌)
作者:アントワーヌ・ヴァトー
製作年:1717年頃
所蔵場所:ナショナル・ギャラリー

ロココならではの自由奔放で、軽快で楽しい雰囲気を感じられる作品です。本作からは、若い男女が仲睦まじく音楽を楽しんでいる様子が伺えます。

若い女性がもつ楽譜から2人の関係を物語っているんだとか、

歌うシーンが印象的な白雪姫にピッタリな作品ですね。

ヴァトー
ヴァトー

ロココ期のフランス画家
男女の駆け引きを題材とした作品が多い
1684年10月10日−1721年7月18日

アンドリューズ夫妻(ベル・ビースト)

広大な田園風景をバックにベルと野獣が描かれたこの絵画は、ロココ様式を用いた画家、トマス・ゲインズバラの代表作「アンドリューズ夫妻」が元ネタになっています。

作品名:アンドリューズ夫妻
作者:アントワーヌ・ヴァトートマス・ゲインズバラ
製作年:1748-49年頃
所蔵場所:ナショナル・ギャラリー

本作は、ロバート・アンドリューズの依頼によって描かれた作品で、風景と肖像のアンバランスさが特徴的です。

風景画家として名を馳せたいと考えていた、トマス・ゲインズバラの心情がこの絵に現れています。

アンバランスでちょと珍しい作風という点から、アンバランスな2人の恋愛を描いた美女と野獣のベルとビーストを登場人物に置き換えたのでは、と私は思いました。

トマス・ゲインズバラ
トマス・ゲインズバラ

ロココ期のイギリス画家
風景画や肖像画を多く残す
1727年5月14日−1788年8月2日

憩う二人の羊飼い(オーロラ・フィリップ)

オーロラとフィリップ王子が描かれたこの絵画は、ロココ様式を用いた画家、フランソワ・ブーシェ作の「憩う二人の羊飼い」が元ネタになっています。

作品名:憩う二人の羊飼い
作者:フランソワ・ブーシェ
製作年:1761年頃
所蔵場所:ウォレス・コレクション

ロココ美術ならではの優美で楽しそうな雰囲気を感じられるます。また、体の曲線が艷やかで優しいのも特徴的です。

ブーシェ
ブーシェ

ロココ期のフランス画家
上流社会の肖像画や神話画などを多く描く
1703年9月29日−1770年5月30日

ヴィーナスとマルス(クララベル・ホーレス)

クララベルとホーレスが描かれたこの絵画は、ルネサンス様式を用いた画家、サンドロ・ボッティチェリ作の「ヴィーナスとマルス」が元ネタになっています。

作品名:ヴィーナスとマルス
作者:サンドロ・ボッティチェリ
製作年:1485年頃
寸法:69.2 cm × 173.4 cm (27.2 in × 68.3 in)
所蔵場所:ナショナル・ギャラリー

本作はルネサンスの巨匠ボッティチェリの代表作で、ローマ神話を題材とし、ヴィーナスとマルスの周りには、サテュロスが描かれています。

ルネサンス美術ならではのリアリティのある作風です。

クララベルがヴィーナスっていうのが、なんか面白いですよね。

ボッティチェリ
ボッティチェリ

ルネサンス期のイタリア画家
宗教画、神話画などで多くの傑作を残す
1445年頃−1510年5月17日

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絵画以外のパロディにも注目!

ヴァレンティーナズ・スウィートは店内だけでなく、お店の外にあるショーウインドウにも、ある有名な絵画のパロディが飾られています。

ガラテイアの勝利(ヒューイ・デューイ・ルーイ)

キューピットに扮したヒューイ・デューイ・ルーイが印象的なショーウインドウ、実はルネサンス様式を用いた画家、ラファエロ・サンティ作の「ガラテイアの勝利」が元ネタになっています。

ショーウインドウにまで遊び心をもたせるなんて、さすがすぎますね。

作品名:ガラテイアの勝利
作者:ラファエロ・サンティ
製作年:1512年頃
寸法:295 cm × 225 cm (116 in × 89 in)
所蔵場所:ヴィラ・ファルネジーナ

本作は壁画として制作された作品で、ギリシャ神話をテーマとした連作のうちのひとつです。

ラファエロ
ラファエロ

ルネサンス期のイタリア画家
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶルネサンスの三大巨匠の1人
1483年−1520年4月6日

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ヴァレンティーナズ・スウィートの概要と場所

ディズニーシー最大級のお菓子屋さん「ヴァレンティーナズ・スウィート」は、バレンタインをテーマとしたショップです。

ちなみにバレンタイン発祥の地はイタリアで、男性から女性に赤いバラや花束を贈るのが主流なんだそう。それにちなんで、ヴァレンティーナズ・スウィートの店内には、バラをモチーフとした装飾が多いです。

場所はバレンタイン発祥の地「イタリア」にちなんで、メディテレーニアンハーバーにあります。

出典:東京ディズニーリゾート公式サイト

ディズニーシーのエントランス付近にあるため、パークを退園する前に立ち寄れます。お菓子を買い忘れることを防げて助かりますよね。

パークで売られているお菓子はほとんど網羅されているので、公式サイトに掲載されている定番のものから新作まで購入できます。

ただし混雑緩和のため、日によってはスタンバイパス(事前予約制)を導入していることもあります。行く日が対象日でないか事前に確認しておくと安心です。

▶ヴァレンティーナズ・スウィートで購入できる美味しいお菓子はこちら

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まとめ

今回は、ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーにある「ヴァレンティーナズ・スウィート」に飾られた絵画にスポットをあて、ご紹介させていただきました。

いかがでしたでしょうか。

ヴァレンティーナズ・スウィートは、お菓子が沢山あるショップという一面だけでなく、世界的に有名な名画のパロディが楽しめる美術館としての一面もあります。

普段何気なくお買い物をしているショップ自体にも、私達ゲストを楽しませてくれる仕掛けが沢山隠されていますので、ぜひ注目してみてくださいね。

▶ディズニーシーにあるキャラクターの名前が付いたショップはこちら

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