ディズニーランドとディズニーシーにある一部の人気アトラクションでは、シングルライダーというサービスを実施しています。
このシステムの名前をご存じの方は多いと思われますが、実際にどのようなシステムであるのか、乗り方や利用することによってどんなメリットがあり、またデメリットがあるのかについては分からない方も多いはず。
そこで今回は、シングルライダー体験者がシステムに付いて詳しく解説し、また利用した際に感じたメリットとデメリットについてもお話していきます。

【TDR】「シングルライダー」の仕組みについて


シングルライダーとは、乗り物にできた空席に1人で乗車したい方をご案内するシステムです。
1人で来ている方はもちろん、複数人で来ている場合でも1人で乗車しても構わないという方はシングルライダーを使うことで、人気アトラクションに短い待ち時間で乗車することができます。
両パーク共に全てのアトラクションに対応している訳ではなく、1人席ができやすい一部の人気アトラクションで実施しています。
というのも、一部の人気アトラクションは大勢が一度に乗車できるものが多く、状況によっては1席分空いてしまうことも。
その空いてしまった席に、1人でも良ければ早く乗ることができますよ。どうぞ。というのがシングルライダーの仕組みです。
ですから、パーク側にとっても空席を作ること無く稼働することができ、ゲストも1人でよければ短い待ち時間で乗車することができるため、お互いにとってWin Winなシステムとも言えます。
ちなみに利用する際はスタンバイ(待機列)ではなく、指定のルートからアトラクションの乗り場へと向かいます。
【TDR】対象アトラクションは両パーク合わせて4つ
対象アトラクションは両パーク合わせて現在は4つのみになります。
※状況によってシングルライダーを実施しないときもあります。当日アトラクションキャストに確認してください。
ディズニーランド
ディズニーランドではスプラッシュ・マウンテンとビッグサンダー・マウンテンが対象となります。
ちなみに、美女と野獣〜魔法のものがたり〜の待機列内に「シングルライダー」という看板があったので、今後対象アトラクションに入る可能性があります。
下記では各アトラクションでシングルライダーを利用した際の状況と、待ち時間について解説していきます。
スプラッシュ・マウンテン


スプラッシュ・マウンテンは1ボートに8名乗ることができるアトラクションです。
2名掛けのため、シングルライダーを利用した場合、知らない方と隣合わせで乗船することになります。
隣の方との距離は比較的近めです。万が一、大柄な方と相席になってしまった場合、さらに距離が近く感じるかもしれません。
ですが、安全バー(セーフティバー)は1人座席に1つずつ付いているので、隣の方が大柄な方であっても自分の体格に合わせて下げることができ、空間が空いてスカスカという状況を避けることができます。
以前は、2名がけに1つしか安全バーがなかったため、隣に大柄な方が座っていると自分と安全バーとの間に空間ができてしまい、実に怖かった。
シングルライダーを利用した際の待ち時間は、土日祝日や平日、イベント開催時期や閑散期によって異なります。
- 平日は状況にもよりますが5〜10分程で乗れる印象です。
- 土日や祝日であってもスタンバイの待ち時間にもよりますが、20分も待たずにで乗船できる印象です。
▶スプラッシュ・マウンテンの怖いポイントと怖わさを軽減させる乗り方についてはこちら
ビッグサンダー・マウンテン
ビッグサンダー・マウンテンは1台に30名乗ることができるアトラクションです。
2名掛けのため、シングルライダーを利用した場合、知らない方と隣合わせで乗車することになります。
隣の方との距離は比較的近めです。万が一、大柄な方と相席になってしまった場合、さらに距離が近く感じるかもしれません。
スプラッシュ・マウンテンのように安全バー(セーフティバー)が、1人座席に1つずつ付いている訳ではありません。
共用になるため、隣の方が大柄な方の場合、自分と安全バーとの間に空間ができてしまう可能性があります。
とはいえ、ディズニーランドにある他の絶叫系アトラクションに比べて、激しく左右に揺れたり、高いところから落下したりする訳ではないためそれほど怖がらなくても大丈夫です。
シングルライダーを利用した際の待ち時間は、土日祝日や平日、イベント開催時期や閑散期によって異なります。
- 平日は状況にもよりますが5〜10分程で乗れる印象です。
- 土日や祝日であってもスタンバイの待ち時間にもよりますが、20分も待たずにで乗船できる印象です。
ディズニーシー
ディズニーシーではインディ・ジョーンズアドベンチャーとレイジングスピリッツが対象となります。
ソアリンではシングルライダーを実施していませんので、ご注意ください。
下記では各アトラクションでシングルライダーを利用した際の状況と、待ち時間について解説していきます。
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー クリスタルスカルの魔宮


インディ・ジョーンズ・アドベンチャー クリスタルスカルの魔宮は、1台に12名乗ることができるアトラクションです。
4名掛けのため、シングルライダーを利用した場合でも、そこまで気まずい雰囲気になりにくいです。
とはいえ知らない方と隣合わせで乗車することにはなりますが。
安全バー(セーフティバー)は1人座席に1つずつ付いており、身体にフィットするベルトタイプのものを採用しています。
隣の方が大柄な方であっても自分の体格に合わせてベルトを調節することができるため、自分とバーとの間に空間ができてしまうという状況を避けることができます。
シングルライダーを利用した際の待ち時間は、土日祝日や平日、イベント開催時期や閑散期によって異なります。
- 平日は状況にもよりますが5〜10分程で乗れる印象です。
- 土日や祝日であってもスタンバイの待ち時間にもよりますが、20分も待たずにで乗船できる印象です。
▶シングルライダーでインディジョーンズに乗った感想はこちら
レイジングスピリッツ


レイジングスピリッツは1台に12名乗ることができるアトラクションです。
2名掛けのため、シングルライダーを利用した場合、知らない方と隣合わせで乗車することになります。
隣の方との距離は比較的近めです。万が一、大柄な方と相席になってしまった場合、さらに距離が近く感じるかもしれません。
360℃回転するアトラクションのため、安全バー(セーフティバー)は1人座席に1つずつ付いており、しっかりと身体を固定することができるU字型タイプを採用しています。
隣の方が大柄な方であっても、自分とバーとの間に空間ができてしまうという状況を避けることができるため安心して乗車できます。
シングルライダーを利用した際の待ち時間は、土日祝日や平日、イベント開催時期や閑散期によって異なります。
- 平日は状況にもよりますが5〜10分程で乗れる印象です。
- 土日や祝日であってもスタンバイの待ち時間にもよりますが、20分も待たずにで乗船できる印象です。
▶シングルライダーでレイジングスピリッツを乗った感想はこちら
【TDR】シングルライダーを利用して分かったメリット


シングルライダーを実際に利用して感じた最大のメリットは、やはり短い待ち時間で人気アトラクションに乗れてしまうところです。
正直、1人でディズニーに来ている場合、長時間並ばなければならないアトラクションへの乗車は難易度高すぎます。
待ち時間が暇である点や、途中でトイレに行きたくなった場合パニックに陥るから。
一度、シングルライダーの無いタワーオブテラーにぼっちで挑戦したんですが、途中でトイレに行きたくなりカオスな状況に。
近くにキャストさんが居たので私に代わって並んでくれたため、列から離れることができたのですが、申し訳無さと気まずさで。
ぼっちだと待ててもせいぜい30分程度がいいところなので、一部の人気アトラクションだけでもシングルライダーというシステムがあるのは本当に有り難い。
欲を言えばもっと普及してほしい。
もう一つのメリットは優越感に浸れるところです。
スタンバイとシングルライダーを利用する方では並ぶ列が異なります。
ですからスタンバイの列に長時間並んでいる方の横をスルスルと進むことができ、かなりの優越感に浸れます。
これはぼっちならではの特権です。
【TDR】シングルライダーを利用して分かったデメリット


デメリットはやはり、知らない方と隣り合わせで座ることと、状況によっては気まずいところです。
シングルライダーは空いた席にご案内されるシステムですので、例え団体客の中であろうと、男性や女性グループの中であろうと、空いた席にご案内されます。
その点の配慮はしてくれませんので、こればっかりは運です。だってその分早く乗らせてあげるのだから我慢してねという訳です。
騒がしい団体客と相席になってしまうと正直気まずいですが、周りの方は自分たちが楽しむことで頭がいっぱいなので、そこまで1人で乗車してきた方のことをどうこうとは思っていないと考えるとへっちゃらになります。
ですから、思いっきり楽しんでしまったもん勝ちですよ。
シングルライダーのアトラクションの中には写真撮影があるものもありますが、これは顔を伏せるなり、なんなら開き直ってピースしたりするのも◎
私は大体、ピースか変顔をしています(笑)その写真が買われないことを祈るばかり。
▶一人ディズニーのメリット・デメリットをまとめた記事はこちら
【TDR】シングルライダーの乗り方と注意点
デメリットもありますが、メリットのほうが圧倒的に多いシングルライダー。
乗り方や注意点についてもしっかり抑えて、当日スムーズに利用しましょう。
シングルライダー乗り方
4つのシングルライダー対象アトラクションに共通していることは、シングルライダー専用のルートが用意されている点!
下記写真は東京ディズニーシーにある「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」の写真になりますが、実施アトラクションはこの様にスタンバイエントランス(待機列)とシングルライダー指定ルートが分かれています。


スタンバイエントランスは、通常の待ち時間でアトラクションに乗車する列です。
シングルライダーを利用したい場合はこの列に並ばないように。


シングルライダーのルートは別に用意されており、ルートの前にはキャストさんが立っています。
混雑していて分かりにくい場合や、シングルライダーのご案内をしているかどうか分からない場合は、スタンバイエントランスの前に立っているキャストさんに「今日はシングルライダーを実施していますか?」と尋ねてみましょう。
私がシングルライダーを利用する際は上記の様な文言でキャストさんに尋ねているのですが、親切に実施しているのかの有無や、実施していた場合は指定のルートへと案内してくれます。
シングルライダーを利用する際の注意点
これはデメリットでも記載しましたが、空いている席に案内されるシステムですので乗車する席を選ぶことはできません。
団体客や学生の男女グループなどと一緒に乗車することも有りえますので、そういった場合もありうることを頭の片隅に入れておくと、実際にそうなった場合もガッカリせずに済みます。
またそもそもシングルライダーは、毎日実施しているとは限りません。
スタンバイの待ち時間によっては実施していたり、していなかったりなど状況によって実施状況が異なりますので、必ずキャストさんに確認しましょう。
また、土日祝日やイベント開催時期など、パークが混雑している場合はシングルライダーでも列ができることがあります。
スタンバイの様に長蛇の列になることはありませんが、後ろに予定がある場合は余裕を持って並ばれることをおすすめします。
まとめ
今回は、ディズニーランドとディズニーシーにある、一部のアトラクションで実施しているシングルライダーについて詳しく解説し、さらに筆者が利用した際に感じたメリットとデメリットについてもお話させていただきました。
知らない方と隣り合わせで座るというデメリットはあるものの、人気アトラクションに少ない待ち時間で乗れるということはそれ以上に大きなメリットと言えます。
というのも、その浮いた待ち時間で食事やショーを楽しんだり、お土産ショップを見て回ったりすることができますからね。
パークで過ごす時間はとても貴重なので、上手にシングルライダーを使って充実した1日を過ごしましょう。
それではパークでの素敵な1日を!



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