パークに遊びに行きたいと考えているのだけれども、そもそもランドとシーどっちが楽しいのか分からなくて、どっちに行くか決められないよ。
ディズニーランドとディズニーシーどっちが楽しいかは、永遠に決着しそうにない難しいテーマですな。
ディズニーランド、ディズニーシーには、それぞれにいいところがあり、どっちが楽しいかという疑問に答えるのはマニアの私でも相当難しい問題です。
それは、そもそもコンセプトが違うため、誰と行くか、何を楽しみたいかによって、人それぞれぞれどっちが楽しめるのかが変わってくるからです。
そこで今回は、年間100回以上パークに通いつめたことのある筆者が、2つのパークの違いを比較し、その上でディズニーランドが楽しめる人・おすすめな人、ディズニーシーが楽しめる人、おすすめな人を提案していきます。
どっちに行くか迷っている方の判断材料にしていただけたら幸いです。
ディズニーランドとディズニーシーを比較
ディズニーランドとディズニーシーどちらも、多くの方を魅了する素敵なパークです。
一度行ったら誰もが虜になる魅力が、パークのところどころに散りばめられています。
そんな魅力あふれる2つのパークには様々な違いがあり、それぞれいいところが沢山あるのをご存知でしょうか。
長年通い詰めた私が思う各パークの違いは、ざっとこんな所です。
- コンセプト
- アトラクションの数や種類
- 周りやすさ
- ショーやパレード
- 会えるキャラクター
- アルコールを提供している店舗数
- レストランの種類や価格帯
下記では各パークの違いについて、深掘りしていきます。
▶東京ディズニーリゾートの歴史はこちら
コンセプトの違い
まず、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーではパークが掲げているコンセプトが異なります。
東京ディズニーランド「夢と魔法の王国」
ディズニーランドは「夢と魔法の王国」をコンセプトに掲げて、運営されています。
コンセプト通り、ディズニーの名作を題材としたアトラクションが多くあり、ディズニーの世界観にたっぷり浸ることができますよ。
園内は、パークのシンボルとなる「シンデレラ城」を囲むようにの7つのテーマポートによって構成されています。
東京ディズニーランドの7つのテーマポート
・ワールドバザール
・アドベンチャーランド
・ウエスタンランド
・クリッターカントリー
・ファンタジーランド
・トゥーンタウン
・トゥモローランド
東京ディズニーランドの7つのテーマに沿ったアトラクションやレストラン・施設は、どれも完成度が高く、毎回訪れる度にディズニー映画の世界やその時代に訪れているような気持ちにさせてくれます。
東京ディズニーシー「冒険とイマジネーションの海」
ディズニーシーでは、ディズニーランドとは全く異なる「冒険とイマジネーションの海」をコンセプトに掲げて、運営されています。
コンセプト通り、海を題材にしたアトラクションや冒険心・イマジネーションを刺激するアトラクション、エンターテインメントが多いと感じます。
園内は、「プロメテウス火山」を囲むようにの7つのテーマポートによって構成されています。
東京ディズニーシーの7つのテーマポート
・メディテレーニアンハーバー
・アメリカンウォーターフロント
・ポートディスカバリー
・ロストリバーデルタ
・アラビアンコースト
・マーメイドラグーン
・ミステリアスアイランド
※2024年6月に新エリア「ファンタジースプリングス」がグランドオープン
ディズニーシーの7つのテーマポートは、ディズニーランドのファンタジーな雰囲気とは一転して、異国情緒溢れる街並みが広がっており、まるで海外を旅している気分に浸ることができるんです。
▶東京ディズニーシーのテーマポートに隠された物語は別記事に詳しくまとめています。
このように2つのパークはコンセプトやテーマが明確に分かれていますが、どちらも共通しているのは、ミッキーをはじめとした、ミニーマウスやドナルド、デイジー、チップとデール、グーフィー、プルートなどといったキャラクター出演のショーがあること。
以前はディズニーランドの方がコンセプト的に、キャラクター出演が多いショーやパレードが確かに多かったです。
しかし、2005年にダッフィーがディズニーシーで登場してからは、年々ディズニーシーでも様々なキャラクターが出演するショーやパレードが増えており、どちらのパークでもキャラクターに会うことができます。
また、キャラクターを題材としたアトラクションはディズニーシーでも増えてきているため、かつてのような大人向けのパークではなくなってきています。
現在は基本的にどちらのパークでも子供から大人まで楽しむことができますよ。
アトラクションの数や種類
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーではコンセプトが異なるため、当然アトラクションの傾向・種類が変わってきます。
また、開業歴の関係からアトラクションの数も異なります。
東京ディズニーランドのアトラクション
東京ディズニーランドには、シアターやライドタイプ、体験型など合わせて39個のアトラクションがあります。
一日では到底楽しみきれない膨大な数のアトラクションを用意しているため、何を乗るのかしっかり計画を立てる必要があります。
コンセプト的に、ディズニー映画を題材としたアトラクションが多くあるのが、ディズニーランドの特徴です。
・美女と野獣〜魔法のものがたり〜
・プーさんのハニーハント
・モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
・カリブの海賊
など、作品好きにはたまらないラインナップです。
また、スリル要素のあるアトラクションが少なく、幅広い年齢層の方に楽しめるアトラクションが多い傾向です。
東京ディズニーランドに行くなら、ディズニーの名作を視聴してから行くのがおすすめ!
作品を視聴してからアトラクションに乗るのとそうでないのとでは没入感が違います。
ディズニーランドのアトラクションのモデルになっている映画は、月額990円(税込)で見放題のDisney+(ディズニープラス)で視聴可能です。
ディズニープラスで
パークのアトラクションを楽しむための予習をしよう
東京ディズニーシーのアトラクション
ディズニーシーには、シアターやライドタイプ、体験型など合わせて29個のアトラクションがあります。
ディズニーランドより後にオープンした施設になるため、アトラクション数はランドと比べると少なく感じてしまいますが、それでも1日では到底乗り切れない数です。
コンセプト的に、ディズニーランドに比べて冒険心を掻き立てられるスリルあるアトラクションが多くあるのが特徴です。
・インディ・ジョーンズ
・センター・オブ・ジ・アース
・海底2万マイル
・ソアリン・ファンタスティック・フライト
など、冒険心やイマジネーションを刺激するラインナップです。
冒険となると、危険やスリルはつきものということで、アトラクションもスリル要素のあるものが東京ディズニーランドと比べて多い傾向にあります。
アトラクションでみると、やや大人の方が楽しめる傾向にあります。
周りやすさ
テーマパークの構造が異なるため、当然周りやすさも違ってきます。
東京ディズニーランドは平地で移動しやすい
東京ディズニーランドは坂や階段がほとんどない平地な構造のため、歩きやすくとにかく各テーマポートへの移動がしやすいです。
また、ディズニーシーのように中央にハーバーがあるわけではないため、右回り左回りだけでなく中央からの移動も可能。
ベビーカーを押す方や小さなお子様を連れて行かれる方にとって、移動のしやすさや歩きやすさはやはり重要、重視したいポイントだと思います。
東京ディズニーシーは階段や坂が多く移動しずらい
ディズニーシーはランドに比べて坂や階段が多くあり、テーマポートの移動に時間がかかります。
階段や坂だけでなく、パークの中央にハーバーがあるため、ディズニーランドのように中央から移動するという手段が使えません。
そのため、ハーバーを大回りするようにして移動しなければなりません。
体力には自信があるという方や、子連れの方であれば、ある程度子供が大きくなり自分で歩ける状態だと安心して楽しめます。
ショーやパレード
ディズニーランドとディズニーシーでは、一年を通してショーやパレードが開催されていますが、演出の方法が全く異なります。
東京ディズニーランドのパレード
東京ディズニーランドのパレードの演出は以下のパレードルートを使って行われています。
出典:東京ディズニーリゾート公式サイト
ピンクとブルーの線がありますが、ピンクの矢印の方向が通常のパレードルートです。
※ブルーは雨の日限定パレード「ナイトフォール・グロウ」開催時に使用されます。
パレードルートを使って行われるディズニーランドのパレードは、キャラクターやフロートとの距離が近いため、ゲスト自身もパレードに参加しているような気分になれるのが最大の魅力です。
また、レギュラーパレードがお昼と夜に行われるため、パークに行けば必ずパレードが鑑賞できるというのもディズニーランドの良さです。※悪天候時は中止になることがあります。
【レギュラーパレード】
・ハーモニーインカラー
・エレクトリカルパレードドリームライツ
▶ハーモニーインカラーでおすすめの鑑賞スポットはこちら
▶エレクトリカルパレードおすすめの鑑賞スポットはこちら
キャラクターを近くで鑑賞したい方はディズニーランドのパレードがおすすめ
東京ディズニーシーのショー
東京ディズニーランドではパレードルートを使ってパレードを行うのに対して、東京ディズニーシーではハーバーを使って水上でショーを行います。
出典:東京ディズニーリゾート公式サイト
☆マークのところでショーが開催されるため、キャラクターとゲストとの距離はどうしても遠くなってしまいます。
しかし、ショー全体を多方面から鑑賞することができ、水上ショーならではの迫力と一体感は圧巻です。
【レギュラーショー】
・ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~
ディズニーシーは現在、レギュラーショーは夜のビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~のみです。
迫力と一体感を得たい方は断然ディズニーシーのショーがおすすめです。
会えるキャラクター
キャラクターと会うことができるのも2つのパークの醍醐味です。
どちらのパークも共通でキャラクターと会う方法は2つあり、1つ目はキャラクターグリーティング施設を利用、2つ目はフリーグリーティングになります。
ただし、パークによって会えるキャラクターが異なるため、注意が必要です。
東京ディズニーランドで触れ合えるキャラクター
▼横にスクロールしてご確認ください。
グリーティング施設で会えるキャラクター | ・ミッキー ・ミニー ・デイジー ・ドナルドダック |
フリーグリーティングで会えるキャラクター ※ディズニーランドのみ登場するキャラ | ・シンデレラ (シンデレラ、プリンス・チャーミング、フェアリーゴッドマザー、スージー、パーラ) ・白雪姫 (白雪姫、王子、七人の小人) ・美女と野獣 (ベル、ガストン) ・眠れる森の美女 (オーロラ姫、フィリップ王子) ・塔の上のラプンツェル (ラプンツェル、フリン・ライダー) ・ピーターパン (フック船長、スミー) ・ふしぎの国のアリス (アリス、マッドハッター、トゥイードル・ディー、トゥイードル・ダム) ・くまのプーさん (プーさん、イーヨー、ピグレット、ティガー、ラビット) ・三匹の子ぶた (ファイファー・ピッグ(長男)、フィドラー・ピッグ(次男)、プラクティカル・ピッグ(三男)、ビッグ・バッド・ウルフ) ・ミッキー&フレンズ (クララベル、ホーレス・ホースカラー) ・メリー・ポピンズ (メリー・ポピンズ、バート) ・ノートルダムの鐘 (エスメラルダ) ・ポカホンタス (ポカホンタス、ミーコ) ・ジャングル・ブック (バルー) |
▶パークで会えるディズニーキャラクターの誕生日一覧
東京ディズニーシーで触れ合えるキャラクター
▼横にスクロールしてご確認ください。
グリーティング施設で会えるキャラクター | ・ミッキー ・ミニー ・ドナルドダック ・ダッフィー(ディズニーシーのみ) ・シェリーメイ(ディズニーシーのみ) |
フリーグリーティングで会えるキャラクター ※ディズニーシーのみ登場するキャラ | ・101匹わんちゃん (クルエラ・ド・ヴィル) ・パイレーツ・オブ・カリビアン (ジャック・スパロウ) ・リトル・マーメイド (アリエル、エリック王子、マックス) ・アラジン (アラジン、ジャスミン、アブー、ジーニー、ジャファー) ・ライオン・キング (ティモン、ラフィキ) |
ダッフィーとシェリーメイなどのダッフィー&フレンズは、ディズニーシーでしか会うことができず、ほとんどのディズニープリンセスはディズニーランドでしか会うことができません。
ちなみに大人気のミッキー&フレンズ、ミッキーやミニー、ドナルド、デイジー、チップとデール、プルート、グーフィーは各パークで会うことができます。
しかし、パークによってキャラクターのコスチュームが違うのでその点は注意してくださいね。
▶初めてのキャラクターグリーティング成功させる秘訣はこちら
アルコールを提供している店舗数
以前は、ディズニーシーでのみアルコールを楽しむことができましたが、現在はディズニーランドの一部のレストランでも販売しており、ランドでもお酒を楽しむことができるようになりました。
ですが、提供しているレストランの数は圧倒的にディズニーシーの方が多いです。
また、ランドに比べてお酒の種類も豊富で、さらに飲み歩きが可能なプラスチックカップでお酒を提供しているお店も多くあります。
お酒好きの方でしたら、ディズニーランドよりもディズニーシーの方が楽しめるはず。
レストランの種類や価格帯
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーはコンセプトが異なるため、レストランの種類や価格帯も当然異なります。
東京ディズニーランドのレストランの特徴
ディズニーランドには、50店舗のレストランがあります。
※この中にはフードワゴンもふくまれています。
パーク内にあるレストランで提供されているお料理の殆どが、家族や友達同士で気軽に楽しめる洋食かファストフードになります。
和食は「レストラン北斎」でのみ楽しむことができ、ラーメンは「チャイナボイジャー」でのみ味わえます。
セットまたは単品、なかにはコース料理で提供しているレストランもありますが、ターゲット層をファミリーにしているためか、コース料理などの高級価格帯のレストランはディズニーシーに比べて少なめです。
▶全店舗食べて分かった、本当に美味しいディズニーランドのレストランはこちら
東京ディズニーシーのレストランの特徴
ディズニーシーには、38店舗のレストランがあります。
※この中にはフードワゴンもふくまれています。
ディズニーランドに比べると少ないですが、それでもどこのレストランに行こうか迷ってしまうほどの店舗数。
ディズニーランド同様に、ディズニーシーにあるレストランで提供されているお料理の殆どが、洋食かファストフードになります。
和食は「レストラン櫻」でのみ楽しむことができ、中華は「ヴォルケイニア・レストラン」でのみ味わえます。
しかしディズニーシーは、ディズニーランドに比べてコース料理を楽しめるレストランが多くあり、価格設定がやや高めです。
もちろん、リーズナブルな価格で利用できるレストランもありますが、ディズニーランドに比べると少なめです。
▶全店舗食べて分かった、本当に美味しいディズニーシーのレストランはこちら
ディズニーランドが楽しめる人・おすすめな人
2つのパークを比較した上で、ディズニーランドが楽しめる人・おすすめな人は以下の方になります。
・ディズニーリゾートに始めていく方
・ディズニー映画が大好きな方
・小さなお子様がいる方
・複数人の友達と行かれる方
・アトラクションをメインに楽しみたい方
・パレードでキャラクターを間近で見たい方
まず、初めて東京ディズニーリゾートに遊びに行かれる方は、ディズニーの世界観をより感じることができるランドに行くことをおすすめします。
歩きやすい点からもパークに慣れていない初心者さんにとって、ディズニーランドはとても過ごしやすいです。
ディズニーランドの生みの親、ウォルト・ディズニーの夢「子供はもちろん大人も楽しめる遊園地」を体感することができるのもいいですよね。
ディズニーシーが楽しめる人・おすすめな人
2つのパークを比較した上で、ディズニーシーが楽しめる人・おすすめな人は以下の方になります。
・カップルでデートに訪れたい方
・食事やお酒を楽しみたい方
・絶叫系のアトラクションが好きな方
・ダッフィー&フレンズのグッズが欲しい方や会いたい方
・迫力あるショーを鑑賞してみたい方
・異国情緒溢れる風景が好きな方
ディズニーシーは世界に一つしか無い日本オリジナルのパークです。
ディズニーシーは、とにかくテーマポートに合わせた食が充実しています。
その理由として、実は第二パーク構造には食にも力を入れたいという願いが込められていたからなんですよね。
旅と食事はセットですからね。
特にメディテレーニアンハーバーには美味しい食事が頂けるレストランが集中しており、「テーマパークって食事がどうも微妙・・」という概念を覆してくれるので、私はもっぱらディズニーシーに行くことが多いです。
アトラクションだけでなく、食にも重きを置きたいという方や雰囲気を大切にしたいという方はディズニーシー一択です。
まとめ
今回は、ディズニーランドとディズニーシーどっちが楽しいかの疑問について、私なりに各パークを比較し、その上でディズニーランドが楽しめる人・おすすめな人、ディズニーシーが楽しめる人、おすすめな人を提案させていただきました。
▼横にスクロールしてご確認ください。
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コンセプト | 夢と魔法の王国 | 冒険とイマジネーションの海 |
アトラクションの数や種類 | 39個 ・ディズニーの名作を題材にしたアトラクションが多い ・スリル要素は少ない | 29個 ・小説や映画を題材にしたアトラクションが多い ・スリル要素が多い |
周りやすさ | ・平地で歩きやすく移動しやすい | ・階段や坂が多く移動しにくい |
ショーやパレード | ・パレードルートを使う キャラクターとの距離が近い | ・水上で行われる スケールが大きい |
会えるキャラクター | フリーグリーティングで会えるキャラクターが多い | ダッフィーとシェリーメイはディズニーシーでしか会えない |
アルコールを提供している店舗数 | 2020年より解禁! まだまだ店舗数は少ない | アルコールの種類が豊富 高級なワインも充実 |
レストランの種類や価格帯 | ・気軽に入店できるレストランや食べ歩きに嬉しいワゴンが充実 ・リーズナブル | ・本格的なコース料理やセットメニューが食べれるレストランが充実 ・ややお高め |
ディズニーランドは「夢と魔法の王国」をコンセプトに掲げているのに対して、ディズニーシーは「冒険とイマジネーションの海」をコンセプトにしていますが、きっとどちらのパークもあなたを楽しませてくれるはずです。
ぜひ、パークを思いっきり楽しんできてくださいね!
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